1:落月亭立流φ ★:2010/09/28(火) 15:36:16 ???
東京発―
米国のゲームを輸入しようという日本のゲーム・パブリッシャー各社は、次世代のグラフィックスやファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)に共感しないこの国で、困難な仕事に直面している。
「日本は外国のゲームに受容的であったことがない」と、東京の大手ゲーム・パブリッシャーで働くGwyn Campbell氏は話す。同氏は、他の外国人たちと、ゲームに関するポッドキャストのホストも務めている。
「『洋ゲー』という用語は、伝統的に侮辱の言葉で、『質が低い』ことを意味している」
「洋ゲー、クソゲー」という言葉は、「西洋のゲーム、質の悪いゲーム」という意味だ。
[(※訳者註)Wikipediaの「洋ゲー」によると、現在のように簡単に海外のゲーム事情がわからなかった1980年代?1990年代初頭当時、海外オリジナルのタイトルを買うのはギャンブルに等しく、クソゲーと呼ばれる「外れ」を引いてしまうことも多かった。また、正式に日本でリリースされたものも玉石混淆状態となり、人によっては、特にPCでゲームをしない人にとっては、「海外ゲーム=大味、駄作」というイメージを持つようになった]
日本人ゲーマーにあるアンチ欧米ゲームの偏見は根深い。日本人は伝統的に、『Xbox 360』や『プレイステーション3』(PS3)のような高性能の据え置きゲーム機よりも、『ニンテンドーDS』のような携帯できるゲーム機を好んでいる。
しかし、HDゲームの開発には莫大なお金がかかること、また、未開発の市場があとは活用するだけの状態にあるとわかっていることもあり、日本のゲーム・パブリッシャーは精力的に外国ゲームの売り込みを始めている。
今年の『東京ゲームショウ』に用意されたスクウェア・エニックスの広いブースでは、『ファイナルファンタジー』や『キングダムハーツ』など、国内で大量に売れる、同社で最も人気のあるシリーズは、片隅に追いやられていた。
スクウェア・エニックスの展示スペースの大部分は、『EXTREME EDGES』というレーベルのもとで販売されている、欧米製のゲームにあてられていた。「成熟した」タイトル向けの新しいブランドとして2010年に始まったこのレーベルは、具体的には『コール オブ デューティ』『デウスエクス』、『ララ・クロフト』など、米国ではよく売れているが日本ではまだ人気のないハイエンドゲームの数々を含む。
東京を拠点とするキューエンタテインメント社のゲームプロデューサーJames Mielke氏は、「日本における伝統的な公式的見解は、タイトルに『モンスターハンター』『ドラゴンクエスト』あるいは『ファイナルファンタジー』とでも入れない限り、もう大ヒットにはならないというものだ」と話す。「(日本向けに)特別に設計されるゲームの制作は、開発者にとって現実的なリスクになっている。それは安全な戦略ではない」
日本では、日本以外で売れているものの対極が好まれることが多い。
『Fallout』や『グランド・セフト・オート』のようなオープンワールドのゲームでは、望むことを何でもできるプレイヤーの自由が強調されているが、日本ではこれが受け入れられないのだ。
(秋葉原のソフマップで、アクションゲーム『Just Cause 2』をプレイするキタジマ・タケシ氏(37歳)。 オープンワールドのゲーム・デザインについて、「ゲームをスタートさせたとき、何をすれば良いかわからなかった」と語る)
「日本人はガイドされた経験を望む」と、Campbell氏は語る。「新しいものは好まず、すでに親しみのあるものが好きなのだ。違う方向を打ち出すと彼らは怒る」
この方向に抗おうとするパブリッシャーもいる。例えば、米Bethesda Softworks社による『Fallout: New Vegas(フォールアウト: ニューベガス)』の広告キャンペーンは、日本のロールプレイングゲーム(RPG)の直線的でレールに沿った性質を批判する日本の若者たちを登場させている。
(>>2につづく)
WIRED VISION (抄訳)
http://wiredvision.jp/news/201009/2010092821.html
【【コラム】日本が「洋物ゲーム」を嫌う理由】の続きを読む
東京発―
米国のゲームを輸入しようという日本のゲーム・パブリッシャー各社は、次世代のグラフィックスやファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)に共感しないこの国で、困難な仕事に直面している。
「日本は外国のゲームに受容的であったことがない」と、東京の大手ゲーム・パブリッシャーで働くGwyn Campbell氏は話す。同氏は、他の外国人たちと、ゲームに関するポッドキャストのホストも務めている。
「『洋ゲー』という用語は、伝統的に侮辱の言葉で、『質が低い』ことを意味している」
「洋ゲー、クソゲー」という言葉は、「西洋のゲーム、質の悪いゲーム」という意味だ。
[(※訳者註)Wikipediaの「洋ゲー」によると、現在のように簡単に海外のゲーム事情がわからなかった1980年代?1990年代初頭当時、海外オリジナルのタイトルを買うのはギャンブルに等しく、クソゲーと呼ばれる「外れ」を引いてしまうことも多かった。また、正式に日本でリリースされたものも玉石混淆状態となり、人によっては、特にPCでゲームをしない人にとっては、「海外ゲーム=大味、駄作」というイメージを持つようになった]
日本人ゲーマーにあるアンチ欧米ゲームの偏見は根深い。日本人は伝統的に、『Xbox 360』や『プレイステーション3』(PS3)のような高性能の据え置きゲーム機よりも、『ニンテンドーDS』のような携帯できるゲーム機を好んでいる。
しかし、HDゲームの開発には莫大なお金がかかること、また、未開発の市場があとは活用するだけの状態にあるとわかっていることもあり、日本のゲーム・パブリッシャーは精力的に外国ゲームの売り込みを始めている。
今年の『東京ゲームショウ』に用意されたスクウェア・エニックスの広いブースでは、『ファイナルファンタジー』や『キングダムハーツ』など、国内で大量に売れる、同社で最も人気のあるシリーズは、片隅に追いやられていた。
スクウェア・エニックスの展示スペースの大部分は、『EXTREME EDGES』というレーベルのもとで販売されている、欧米製のゲームにあてられていた。「成熟した」タイトル向けの新しいブランドとして2010年に始まったこのレーベルは、具体的には『コール オブ デューティ』『デウスエクス』、『ララ・クロフト』など、米国ではよく売れているが日本ではまだ人気のないハイエンドゲームの数々を含む。
東京を拠点とするキューエンタテインメント社のゲームプロデューサーJames Mielke氏は、「日本における伝統的な公式的見解は、タイトルに『モンスターハンター』『ドラゴンクエスト』あるいは『ファイナルファンタジー』とでも入れない限り、もう大ヒットにはならないというものだ」と話す。「(日本向けに)特別に設計されるゲームの制作は、開発者にとって現実的なリスクになっている。それは安全な戦略ではない」
日本では、日本以外で売れているものの対極が好まれることが多い。
『Fallout』や『グランド・セフト・オート』のようなオープンワールドのゲームでは、望むことを何でもできるプレイヤーの自由が強調されているが、日本ではこれが受け入れられないのだ。
(秋葉原のソフマップで、アクションゲーム『Just Cause 2』をプレイするキタジマ・タケシ氏(37歳)。 オープンワールドのゲーム・デザインについて、「ゲームをスタートさせたとき、何をすれば良いかわからなかった」と語る)
「日本人はガイドされた経験を望む」と、Campbell氏は語る。「新しいものは好まず、すでに親しみのあるものが好きなのだ。違う方向を打ち出すと彼らは怒る」
この方向に抗おうとするパブリッシャーもいる。例えば、米Bethesda Softworks社による『Fallout: New Vegas(フォールアウト: ニューベガス)』の広告キャンペーンは、日本のロールプレイングゲーム(RPG)の直線的でレールに沿った性質を批判する日本の若者たちを登場させている。
(>>2につづく)
WIRED VISION (抄訳)
http://wiredvision.jp/news/201009/2010092821.html
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